アルバムMIXと予算の工夫

フルハウスのミックスコントローラー Avid D-command

こんにちは、岩崎将史です。

以前、2曲の楽曲動画をご紹介した「そらしの」さんのアルバムのダイジェスト動画が公開されました。
全曲をざ〜っと聴けます。

ミックスは全8曲を3人で分担

このアルバアルバムは全部で8曲収録されています。
録音は、すべてフルハウスにて行いましたが、ミックスは3人で手分けして行いました。

1曲目が弊社、山田貴希力。
2~7曲めが、「そらしの」さん自身で。
8曲目を僕が担当しました。

マスタリングは僕が全曲作業しています。

セルフ・ミキシングで作品と予算にメリハリを

自主制作やインディーズだと、アルバム制作にそれほど潤沢に予算を避けれない事が殆どだと思います。
その場合、多くのアーティストやプロダクションは次の三点を「どうするか?」と考えると思います。

  1. レコーディングをプロに頼むか?スタジオを使うか?
  2. ミックスをプロに頼むか?自分たちで行うか?
  3. マスタリングをプロに頼むか?自分たちで行うか?

価値観は人によって違うとは思いますが、僕が勧めるのは、3の「マスタリング」は可能な限りプロに頼んだ方が良いと思います。
なかなか個人のレベルで、ラージモニターなど大きなスピーカーでフルレンジを再生させて際の処理、というのは難しいのと、コンテンツのフォーマットに「音質を崩さず」に落とし込むというのは難しいと思うからです。

フルハウスでは20Hzの超低域の量感も明確に掴めるように調整

正しくマスタリングを行うことによって、「〇〇で聴いたら、凄い低音が出過ぎてた。△△が大きく過ぎた」というようなことが無くなります。

ただし、マスタリングをどこに頼むかという事がとても大切で、ほとんどのスタジオでマスタリング作業自体は受け入れてくれると思いますが、僕目線から見たときに「それはマスタリングじゃないでしょ」と言うところの方がほとんどです。
あんまり詳しく書くと角が立つと思うのでさらっとにしときますが、マスタリングを正しく行うにはいくつか条件があって、「無理じゃん」っていう条件のスタジオがほとんどです。
別にウチでなくても全然、良いのですが、正しい作業を行ってくれるところに出してください。

レコーディングとミックス。どちらをプロに頼むべきか

そして次にミックスとレコーディング、どちらを優先すべきかと言うと、僕は断然、レコーディングを優先すべきだと思います。

簡潔に書くと、スタジオでレコーディングしたらミックスでは基本的には、
「バランスだけ整えたらほぼメジャーCDみたいな音になっている」
と言えます。

もし、これまでに
「スタジオで録音したけど、ミックスで相当サウンドを作らないと」
という経験をお持ちでしたら、スタジオかエンジニアか進行か何かを間違えていたのだと思います。
よく「3つも4つもプラグイン差して」という話も聞きますが、特殊な効果を求めていない限り、
「意味がわかりません。それは録音が失敗していたと言う事ですか?」
というのが正直なところです。

「そらしの」さんは生演奏がメインでしたので、バンドメンバーが集まって1日半で、全8曲のレコーディングを行いました。
後日、ヴォーカルパートは改めてダビング。

3つの部屋に分かれて同時に演奏して録音

音楽性にもよりますがアルバム1枚だと、大体2~3日程度でバックをレコーディングし、ヴォーカルは同時にも録音しますが、最高の声の状態を狙って、1曲1時間程度で後日、録音していく、という進行をオススメしています。

ごく稀に大手案件で潤沢に予算があるとそれ以上時間をかけてじっくりとレコーディングする場合もありますが、正しくアレンジやプリプロダクションの準備をしていれば、本番のレコーディングはそれほど時間は掛かりません。

年に何回かクライアントから、
「前作は別のスタジオで録音したのですが、3倍くらい時間かかって最終的な費用も高くなってしまった」
という話をよく頂きます。

時間が掛かってしまった原因は色々あると思いますが、僕はできるだけ事前に打ち合わせをして、正しく準備をして頂き、可能な限り効率的にレコーディングに臨んで頂くことがコストダウンにとても重要だと考えています。

正しく録音できていればミックスはセルフでも

正しく録音されていればミックスはアーティスト自身のセルフミックスでも十分にクォリティの高いものができます。
もちろん違いは出るかもしれませんが、ミックスは今はDAWを使って何回でもやり直しができます。
(僕が10代の頃はアナログ・テープでしたので、何回も再生するとテープがどんどん下手るという)
気に居るまで作業し直せば良いのですし、ご自身がやる限り費用は掛かりません。
時間は掛かるかもしれませんが。

今回は、8曲中の2曲を僕と山田が担当することにより、サウンドのバリエーションを作りながら、3月のCDリリースに間に合わせるスケジュールを実現させる、という進行が選択されました。

リード曲の露出展開、作品性、予算、スケジュールなど総合的に考えたオススメの方法です。

僕は今回のミックスはほとんどアナログで作業していったので、ちょっと時間を掛けて、3時間程度のミックス作業だったと思います。
「すべてプラグインで良いから作業スピード優先で」
というオーダーを頂く時もありまして、状況に合わせて自分のスイッチを切り替えますが。

6曲は「そらしの」さん自身がミックスしておりますが、とっても良いと思います。

CD そらしの 「柳はみどり、花はくれない」はこちら>>

もしCDをお持ちの方がいれば、そんな違いの聴き方も、面白いのでは?
と、ご提案をしつつ、今回はこの辺で。

では、また。


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