CM収録 @ちくさ座【円形劇場】

こんにちは、岩崎将史です。

先日は実は初めての場所になるのですが、名古屋市千種区にある「ちくさ座」で仕事でした。

街のど真ん中にありながら、緑あふれるこの外観。癒されます。

千種区文化小劇場【ちくさ座】正面入り口

壁面の緑。う〜ん、この建物でスタジオ作れたら最高だなと。

9時からの録音機器搬入だったのですが、30分前に着いたので、少しあたりを散策。

隣が公園で、気持ちの良い最高のロケーションでした。

名古屋市文化小劇場では唯一の「円形ホール」

ちくさ座自体は有名で、名古屋市の各区にある文化小劇場で唯一、円形の小劇場。円形っては少し珍しくて、起源はシェークスピアなどのイギリス古典演劇になると考えられています。それに対して、イタリアやフランスは、プロセニアムを基本とする舞台演劇が発展していきました。

様々なスタイルの劇場

現代の劇場は用途に合わせて、いつくのスタイル分かれていて、僕は

  • 室内楽ホール
  • コンサートホール
  • オペラハウス(歌劇場)
  • ミュージカル劇場
  • 多目的ホール

の4つに大きく区分しています。ただし、クラシック音楽というか古典〜1900年頃までの音楽史的な観点での区分です。近代以降のポピュラー音楽は、ライブハウスやクラブなど、多岐に渡ります。多彩な変化の歴史があるので外してます。多目的ホールっていうのはそういう公演に対しても対応できるというホールだったりもしますが。大学でもざっくりヨーロッパの歴史と音楽史の流れで、ホールの歴史などもちょこっと講釈しております。

円形ホールでのクラシック録音

で、今回はその円形劇場でクラシック曲のアンサンブルの録音でした。

前述のように円形というのは演劇がルーツにあり、クラシック音楽には全く向いてないホールです。クラシックの場合、シューボックスや馬蹄型と呼ばれる音が良い感じで響いて増幅されるホールが基本です。

「なんでそのようなホールで録音か?」というと、CM映像の撮影だったからなんですね。「演奏している映像と一緒に音楽も収録したい」と。逆に円形ホールは音楽物の映像映像撮影には凄く面白い場所だと思います。ここで誰か動画作りたいミュージシャン居ないかな?その時は是非、お声かけて欲しいです。

(ちなみにちょい話がズレますがTVの広告の事とかってなんでCMって行っちゃうんですかね。ずっと謎です)

アンサンブル配置

色々な配置があるかと思いますが、今回はこんな感じにしてみました。マイクと椅子だけなのでちょっと分かりにくいかも。

円になるようにグルッと丸くアンサンブルを配置。こうすると各奏者がアイコンタクトもしやすいし、バランスよくお互いの音を客観的位置に聴けるのではと。コンサートだとお客さんの方を向いて、平行というか開く感じになりますが、そうすると両翼とかはどうしても音が遠くなりますので、音量やタイミングが若干合わせにくくはなりがちです。

円になると録音や音響に詳しい人だと「マイクごとの音の位相差が」と気になるかと思いますが、もちろん其処も計算済み。むしろ「こっちの方がバッチリ揃って綺麗だぜ〜」という目算も立てて挑みました。

そして、メインマイク。天井のご覧のような感じで残響があるわけではないので、少し低めにメインマイクを配置。OMNIのマイクも仕込むか迷いましたが、撮影との兼ね合いでできるだけ仕込み時間を短くしたいとの判断で、今回はあえてCardioidのみを選択。

午前中に30秒尺2バージョンの録音を終え、フルハウス録音チームはさっさとスタジオへ帰社しました。

映像撮影チームは午後から本格的な撮影ということで、収録後後に軽く編集と仮MIXを現地で行いサウンドディレクターにお渡ししてきました。

午後にファイナルミックス

スタジオに戻ったら、録音のために持ち出した機器をスタジオに戻して、それが終わったら直ぐにミックス作業開始。

スタジオ フルハウスでファイナルミックス

最終的な各マイクのバランスと、リバーブ(残響成分)を不可。特に今回はクラシック向けの音楽ホールではないので、リバーブの使い方が一番重要。

夕方にはマスター納品

で、17:00過ぎにはファイナルミックスとマスタリングを終わらして、確認用のオーディオファイルを、サウンドディレクターにメールでご案内。

丁度「ちくさ座」で撮影が終わるかどうか、というタイミングだったらしく出演者(演奏者)も全員残って居たので、その場でPCで聴いていただき無事OK。

1日の仕事が完了です。

YouTubeとかにもなると良いな〜と思ってますが、さてどうでしょうかね。もしなったらまたブログで書きたいと思います。

では。

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