フリーランス、ギャラの決め方|その1

ビジネス・経済

先日フリーランスの源泉所得税について書きましたが、第2弾でフリーランスの「自分自身の値段の決め方」です。

前回の記事

すごく基本的な感じなので、

「何を今更」

という方は閉じてもらって大丈夫です。

学生や卒業後にフリーランスで先生業、演奏業、作家業をやる。
あるいは全然、別業種の会社に就職はしたけど、音楽の仕事を時々請けて活動を続けていっている、元教え子や同業仲間が沢山います。

皆さんそれぞれに悩む時期があったかと思いますが、僕も大学卒業後の値段決めには苦労しました。

大学生の頃はお金よりも

「やりたい」

が先にありますので

「お任せします。いくらでも」

でやっていけました。
むしろ、

「こんなに貰って良いのかしら」

という仕事も多くありました。
卒業してフリーランスになると、少しづつ色々考えるようになります。

「いくらでも」で常に成り立つのなら良いのですが、世の中そんなに甘くはなく、社会人になって経済的には親から自立したいとなると、生きていくだけで毎月経費は発生していきます。
専業でやるのなら自分の生産性を考え「このラインを切ったらマズい」という金額は決めておく必要があります。

物の値段が決まるには大きく2つの要素があると思います。

  1. 必要な経費の積み上げ
  2. 需要と供給

2番はとても重要なのですが、その前に1のしかも「自分の人件費」の考え方について、僕なりの組み立て方があって、それが正しいのか間違っているのかは意見はあると思いますたが、悩んでいる人の参考に少しでもなれば幸せです。

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平均所得から見るギャランティーの考え方

自分のギャラを決めるにあたって、

「他の人はどれくらい貰っているの?」

ってのが最も気になる所だと思います。

ググったところ、
https://doda.jp/guide/heikin/age/


平均年収

年代平均男性女性
20代346367319
30代452487382
40代528583413
50代645690442
単位は万円

だそうです。

ざっくりとですが、20代なら300万以上。
50代が見えてきたら450万~650万。
この辺りが「平均」みたいですね。

「年収300万円時代が来る」
と某アナリストが提唱して久しく経ちますが、ギリギリ踏ん張っている感じでしょうか。
平均ですから、200万円代の20代は珍しくはない、とも言えるかもです。
年収300万だというのは、賞与込みの年の所得ですから、均等に12ヶ月割とすると一ヶ月、ボーナス込みで25万ということになります。

希望の年収を確保したい場合、次に
「1日いくら稼げば良いのか?」
と考えると思います。

「そうじゃない!」と感じた方は大丈夫です、閉じてください。
その通りです。
ここでは敢えて、順を追って考え方を書いていきます。

1年は365日ですが、まさか休み無しで働くわけにもいかないので、
「どれくらい休みましょうか?」
と考えてみます。

実際どれくらいの人が多いのかな?
一般的には年間休日120日が平均と言われていますが、このサイトが割と詳しく書かれていると思いました。

  • 300人以上の規模の企業では120~129日
  • 299人以下の企業では100~109日

とのこと。
会社規模で結構違うんですね。

下を見ても仕方がないので、とりあえず年間休日を120日に設定してみます。
そうするとほとんどの人が年間245日「仕事をしている」という事になります。

  • 300万円を245日で割ると、1.2万円。
  • 650万円を245日で割ると、2.65万円。

となるのですが、ここで、

「1日に1.2万円〜2.65万円を稼げば良いんですね」

と考ちゃう人はフリーランスには向いていないと思います。

フリーランスに必要な業務

フリーランスとアルバイトっていうのは全然違うと僕は考えていまして、

アルバイトは雇われている「労働者」。
それに対して、フリーランスは個人事業主なので、「労働者」でもあり「経営者」でもあります。

何が違うかというと「全てが違う」のですが、アルバイトの場合すでに労働力の提供先が決まっていますので、基本的に「そこに行けば仕事がある」という状態です。

それに対して、フリーランスは「事業主」でもあるので、仕事を作る「営業」「広報」「マーケティング」などの業務のほか「会計」などの実務も全て自分で行う必要があります。

さらに僕は経営の根幹は人材育成だと思っているので「自分自身の育成、スキルアップ」も重要な業務です。

会社はこれらの要素を常にチームでやっています。
もしこれらのどれか一つでも「うちの会社はないなぁ」と感じたら、それはその会社が「恵まれたマーケットにいる」か、「ヤバくなるのも時間の問題」のどちらかの気がします。

「そうだよね〜。当たり前だよね〜」

って人は、くどいですがこの先は読まなくて大丈夫です。
すでに立派な社会人であり、フリーランスも経営者も何でもできると思います。

お金にはならないけど必要な「仕事」とマネタイズできる「仕事」

仮に、

「1日1.2万円で、245日”現場”入れたぜ〜」

と、なったとしましょう。

”仕事”を”現場”というワードにチェンジしてみました。

“現場”という言葉が適切かは職種によると思いますが、”仕事”は広報や営業や会計なども含む、すべての事業活動です。

一生懸命、広報活動しても発注がこなければ収入にはなりません。
が、必要な「仕事」ですし、普通の会社員はそういった活動にもちゃんと給料がでていますので、当然自分の「労働日数」に含むべき物です。


入れておかないと、やがて大変な事になるのですが、それは今は触れません。


”ギャラの出る演奏仕事”や”ギャラのもらえる作曲仕事”などをココでは”現場”と呼ぶことにします。

仮に
「めいいっぱい245日、現場が入った」
とします。

先日、確定申告の事を書きましたが、申告用の書類作成作業などをどうしましょうか?
すでに労働日数245日パンパンですので、それ以外の日でやるしかありません。

普通の企業ならその分は残業なり休日出勤なりで手当が出ます。


仕事した分はすべてコストとして換算すべき

あるいは大部分は、経理事務系の社員さんがやってくれるかもしれません。
当然、その人たちにも給与がでています。
つまり「現場がその人たちの報酬分も稼いできている」のです。

さらに、労務士さん、税理士さんにも依頼します。
当たり前ですが有料です。

245日、めいいっぱい現場を入れたら

「経理関係は他の人にお金を払って誰かに手伝ってもらう」

もしくは

「自分で全部やるけど、その分の金銭はきちんと発生させる」

どちらでも良いです。

「気力と精神力でそこは無給で頑張る!」

という人もいると思います。
若いうちはなんとかなりますが、僕が知る限り年齢を重ねると、

「結婚して妻にやらせるが、”人件費コストとしてみていない”ので上手くいかなくなる」

か、

「体調崩す。精神的にきつくなる」

か、

「見切りをつけて廃業、転職する」

という例をそれなりに知っています。

仮に平均の245日働いて、平均最低の年収300万を目標とするならば、

300万円+経理・会計費用 (人に頼むか、休日返上で自分がやるか)

を稼ぐ必要があります。
これなら例え平均労働日数を超えて自分で頑張ったとしても、

その分の対価があるから精神的にも肉体的にも乗り越えられ

ますし、辛ければ誰かに依頼することもできます。

フリーランスの経理事務の日数

経理事務の年間の日数を「どれくらいに設定するか?」は人それぞれ千差万別だと思いますが、僕が20代の時は毎月、きちんと締めて帳簿つけようと決めていました。

帳簿といっても手書きではなく、PC経理ソフトへの入力でしたが。

企業で言うところの月次会計、月次決算というやつです。

1ヶ月の内の1日は「経理事務やる日」と決めて仕事は入れない。

そうすると、年間で12日は「事務の日」ができますので、現場を入れられる日は「233日」ということになります。

そうすると1日の稼ぎの最低ノルマは、1.3万円ほどにアップします。
これで年収300万。
もし50代以上で600万は欲しいなら、2.6万円になります。

慣れてきたら

「月次を締めるのに1日も要らない」

という考えもあると思います。
が、事務作業は他にも「やれること」「やった方が良いこと」ってのはいくらでも出てくるものです。

さてさて、こんな感じで、

  • お金にはならないけど重要な仕事
  • 年間めいいっぱい現場が入ったら、他人に頼まなければいけない仕事

ってのは、経理事務関係だけでなく、まだまだあります。

より重要な仕事が。

と、ここまで書いて、結構な時間が経過していることに気がつきました。
1回じゃ無理みたいです。

その2をまた書きます。

次の記事書きました。

コメント

  1. […] 前回の「フリーランス ギャラの決め方|その1」の続きです。 […]

  2. My Homepage より:

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